私の大好きな映画に「男はつらいよ」があります。
子育てに翻弄されていた10年ほど前、ふとかけたテレビから現れた寅さん。
一気に世界に引き込まれました。
もちろん自分が子供の頃から存在は知っていました。
中学生の頃、学校の体育館で観たという記憶もあります。
でもその時はまだ未熟だったのですね私。「面白いかなぁ、」くらいの記憶。
それが40過ぎた私の心を揺さぶる揺さぶる。
まあ、ストーリーはみなさんご存知。
毎回寅さんが旅先から帰ってきて、マドンナに恋して、フラれて、また旅にでる。
という究極のワンパターンであります。
しかし
懐かしい昭和の風景とともに、寅さんにはたくさんの日本人の男の美学が詰まっているのです。
粋、やせがまんの美学。フラレても、決して追ったりしませんよ。
純にマドンナの幸せを願うその姿に、胸が惹きつけられるのです。
本当にカッコいいです。寅さん。
夢中になってDVD全48巻、お気に入りはもう何度も観ています。
特に大好きな寅さん
私が特に大好きな5選です。
第7作「男はつらいよ 奮闘編」マドンナ榊原るみさん 寅さんの世界に引き込まれるきっかけになった作品。
第15作「男はつらいよ 寅次郎相合傘」 マドンナ浅丘ルリ子さん 寅さんがリリー(浅丘さん)の晴れ舞台を想像して語る場面がとっても好き。有名なメロンのエピソードもある回。
第17作「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」マドンナ太地貴和子さん 寅さんの最高傑作と言われる。宇野重吉さんとの掛け合いが最高。感動のラスト!
第22作「男はつらいよ 噂の寅次郎」マドンナ大原麗子さん 寅さんが「今昔物語」を題材に人生の機微を学ぶ。大原さんが最高に可愛いのと、合わせて取り巻く周りの人々が最高!
第28作「男はつらいよ 寅次郎紙風船」マドンナ音無美紀子さん 私が思う1番切ない回。私の中の、ザ・男はつらいよ、であります。
まだまだたくさん素敵な作品がありますが、あえて考えて見ました。
お正月映画として映画館を沸かせていた頃、
映画館で寅さんに会いたかったなぁ、と思うのです。
今年は寅年、
また寅さんに会いにDVDを観ようかなと思う正月二日なのであります。