私が小さい頃に習っていたものにピアノがあります。
のらりくらりで、途中長くおやすみしたりしてましたが、結婚前も少しだけ通ったりして、ずっと続けていました。
途中引越しなどで先生は変わりましたが、10歳からはずっと同じ先生。
練習などしていかなくても「こらっ」って言いながら絶対振り下ろさないゲンコツ。
とても優しい男の先生でした。
年に1回の発表会と選ばれた人が出れるコンサート。
いつも先生は難しい曲でも弾きたい曲を弾かせてくれました。
自分にとって、とても難しい曲ということもあり、いつも発表会は、間違えないで弾けるか?レベル。
必然、とても緊張したのを覚えています。
それでもたくさんの曲に挑戦させてもらったおかげで、ピアノから離れてしまった今でも、少し楽譜をみると,多少は指が動きます。
時間ができた最近は、古さでボロボロになった楽譜を開いて、鍵盤を叩いてみます。
最近は、ショパンコンクールでの反田恭平さんの活躍に刺激され、ピアノの魅力を再確認。
少しは思うように弾けたら素晴らしいなぁと思っています。
ピアノは亡き母が当時相当無理して買ったであろう、50年物。
どうしても娘にピアノを習わせたかったみたいです。
ピアノを始めた東京から神奈川に引っ越した時、
毎週電車で片道1時間かけて私と姉を稽古に連れてってくれました。
次に埼玉に引っ越した時は、さすがに通えなかったのですが、何より先に先生を探してくれました。
そんなにしてまで通わせてくれたのに、
全く練習しない娘に「練習しなさい」って一言も言ったことがありませんでした。
何においても強制せず、自由にさせてくれた母。
全然真面目に練習できなかったけど、なんとか続けて、
今はあんまり弾けなくなってしまったけど、
母が私に授けてくれたもの。
大事にしたいなぁと思うのです。